Sydney, 2009年2月4日, AEST (ABN Newswire) - 数社からの好調な売上げ報告や予測よりも良い住宅レポート、新オバマ政権による経済刺激策の前進を受け、昨夜の米国株式は値を上げて取引を終えた。
中央銀行による金利引下げが金融株を支え、火曜日のオーストラリア株式市場は値を上げて取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は11.3ポイント・0.32%上昇の3,508.7、全株価指数は5.6ポイント・0.16%上昇の3,449.1ポイントとなった。投資家たちは今日、BHP Billitonの業績報告やオーストラリア準備銀行による金利引下げを受けての主要4銀行の決定に注目している。
AEDT8時22分、シドニー先物取引所における3月株価指数先物契約は27ポイント上昇し3,480であった。
今日、 Australian Industry Group と Commonwealth Bank は1月のオーストラリアサービス業業績指数を発表する。
オーストラリア統計局は、12月の小売業動向と建築許可件数データを発表する。
注目の経済事象と数値
オーストラリア準備銀行は昨日、ビジネスと住宅市場における信頼感を回復するため、金利を4.25%から3.25%へ1.00%削減した。同準備銀行の発表に先立って、ケビン・ラッド政権は不況を阻止するための最新対策として、420億豪ドルを経済に追加注入する予定であると語った。
政府による最新の失業率予測では、今後18ヶ月間で30万人超のオーストラリア人が職を失うものと見込まれている。失業率は来年7%に達する可能性があり、無職者数は約80万人となりうる。経済専門家たちは2010年におけるさらに厳しい失業率を予測し、政府による経済刺激策ではこの流れを転換しきれないと考えている。
企業合併・買収ニュース
カナダの CanWest Global Communications (TSE:CGS) が、同社保有の Ten Network (ASX:TEN) における株式の売却を再度試みる可能性があるとの憶測が浮上した。
Commonwealth Bank (ASX:CBA) と Westpac (ASX:WBC) は、自国での損失が深刻化しているためオーストラリア市場からの撤退を計画している Franco-Belgian bank Dexia (EBR:DEXB) の融資帳簿を注視していると見られている。
重要企業ニュース
BHP Billiton (ASX:BHP) は今日、大規模な損失と低調な需要のため同社の上半期純利益が56.5%減少したと語った。前年度には60億2,000万米ドルであった12月3日までの6ヶ月間での純利益は、26億2,000万米ドルへ減少した。
主要銀行全4行は、昨日の公定歩合引き下げを全反映する予定である。 CBA は基準変動住宅ローン金利を1.00%下げると発表した。5.74%となる新金利は2月13日から適用される。 NAB (ASX:NAB) の住宅ローンは2月13日に5.74%へ下がる予定であるが、同行は今後の金利引下げには対応しきれない可能性があると語った。 Westpac と ANZ (ASX:ANZ) は火曜日、基準変動住宅ローン金利を1.00%減の5.91%へ下げると発表した。
オーストラリア最大の航空会社 Qantas Airways (ASX:QAN) の上半期収益は、燃料コスト・人件費による打撃を受け66%減少した。 Qantas は今日、約5億豪ドルの積極的な株式調達を発表する予定である。
Westfield Group Ltd. (ASX:WDC) は負債返済のため、機関投資家向けに29億豪ドルの新株販売を計画している。同社はまた、今年度の経営部門収益見込みと1株あたりの配分見込みに対し2週間で2度目となる削減を実施した。
David Jones Ltd (ASX:DJS) は、前年同期の11億3,600万豪ドルから6.5%減となった10億6,200万豪ドルの上半期総売上げを計上した。
West Australian Newspapers Holdings (ASX:WAN) は昨日、2007-08年の1億990万豪ドルから減少した1億から1億800万豪ドルとなる年間純利益を予測した。
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